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​シール織毛布やシーツ

シール織毛布

シール織の特徴は製織の段階で上地と下地の2枚の生地を同時に織り上げ、パイル(毛羽)になる部分を同時にセンターカットし織り上げます。

織り上げた生地を両面パフのような生地にするために特殊な組織でパイル糸を絡めているヨコ糸を引き起こしパイル糸を表側から裏側に引き起こします。(抜糸:右写真)

​こちらの作業は現在でも職人さんによる手作業になります。

起毛加工ではなく抜糸をすることによってパイル糸にストレスなく両面に均一にパイルを出すことが出来ます。

その後染色など生地に加工を施し最終的にまだ織りあがった状態の糸のままのパイル糸の撚りを無数にある針布で綿の状態にまで戻してあげます。

こういった製法のおかげで原料にもストレスフリーで丈夫で毛玉にならない簡単にご家庭でも簡単にお洗濯もできる毛布が出来上がります。

シール織 抜糸
整経機

整経

せいけい

織物の大切な工程のひとつで生地になる縦糸をきれいに並べる工程になります。

シール織毛布やシーツ: 概要

製織

せいしょく

整経で準備した、数千本のタテ糸を繋ぎ合わせて織り上げていきます。
シール織機の場合、タテ糸はパイル(毛羽)になるタテ糸とグランド(地糸)になるタテ糸を別々に準備し、3D構造の袋状の生地を織り上げていきます。
その時、織り付けと同時に機上でセンターカットし上下2枚の生地を同時に織り上げていきます。

シール織 シャトル織機

​抜糸

シール織の両面生地の作り方で最大の特徴『抜糸』という工程です。

生地のヨコ糸をパイルの糸に絡ませて織り上げ、そのヨコ糸を抜くことによって表面のパイルを裏側に引き出すことが出来、毛羽抜けの少ないクォリティーの高い両面の生地が出来上がります。現在の作業も職人が一本一本手作業で丁寧に抜糸しています。​

ウィンス染色 生地染め

整理加工

橋本市に流れる紀ノ川の豊富な地下水を利用し反物ごとにウィンスといわれる染色で生地染めをしています。

この産地での染色は織り上がった生機を染める生地染めになります。

​染め上がった生地をタンブラー乾燥機や、テンター乾燥機を使い分け加工していきます。

シャーリング加工

染色加工後に乾燥した生地はまだ織り上がった時と同じでパイル糸は撚りのかかった糸の状態のままです。
シャーリング工程を施すことで、糸の撚りをほぐし余分な毛羽を除去しアザラシのようなきれいな毛並みに仕上げていきます。

シャーリング加工 仕上げ加工
シール織綿毛布ミシン

​裁断 縫製

シャーリング加工で余計な毛羽をとった生地を規格、仕様を確認し一枚一枚人の手で裁断し製品の仕様に合ったミシンで仕上げて、検針し検品梱包で完成です。

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